「引っ越し先では猫を飼ってみたい」「愛猫との引っ越しで猫可物件は必須!」そんなイメージで物件探しを始める方も多いのではないでしょうか?
しかし実際に探し始めると、ペット可という条件をつけることで物件がぐっと減ってしまうのが現実です。
今回は元不動産屋である私の目線から、猫可の賃貸物件を探すリアルなコツを3つご紹介します。
猫可の賃貸物件を探すコツ①|2社以上の不動産仲介業者を比較すること
元不動産賃貸仲介の営業としても勤務していた私が真っ先にお伝えしたいコツは、猫可の賃貸物件を探す場合には、必ず2社以上の不動産仲介業者を回ってほしいということです。
回る不動産仲介業者が多い分、新しい物件に出会える確率も上がります。
猫可の賃貸物件は数が少ない?
賃貸物件では、『ペット可』としているお部屋はとても少ないです。
大きな理由として、お部屋に匂いがついてしまったり、壁や床が傷つく可能性、近隣住民とのトラブルなどを懸念するオーナーさんが多いためです。
また『ペット相談可』という条件で募集が出ている物件もありますが、実際に詳細を見ると小型犬1匹ならOKだけど、猫はNGといったケースも少なくありません。

はじめは壁で爪とぎや粗相もしちゃうかもしれないにゃ・・
仲介業者側も猫可物件を探すには手間がかかる!
私自身、ペット可物件をご紹介する機会はたくさんありましたが、正直苦戦することが多かったです。
猫可という条件があることで、物件ごとに確認や交渉を行う作業が必要となります。
『ペット可だけど小型犬だけだった・・』『猫可だったけど申込が入ってしまっていた・・』こんな調子で、ご紹介物件が少なくなってしまうのです。
また、猫可の物件は原状回復費用が通常の物件よりも高くなる傾向があり、トラブルを避ける為に仲介業者はこのご説明も入居予定者へしっかりと行う必要があります。
このように仲介業者側でも猫可物件を探すには、通常よりも手間がかかります。
営業マンの腕や頑張り次第で選べる物件数が変わる
物件検索サイトなどに出ている物件の多くは、だいたいどの不動産仲介業者でも取り扱いが可能です。逆に言えば「この物件はうちでしか紹介できませんよ!」というケースは少ないんです。
それでも私が2社以上の不動産仲介業者を回ってほしいとお伝えする理由は、担当営業マンの腕や頑張り次第で、紹介物件が変わってくる可能性があるからです。
先ほどお伝えした通り、猫可の物件を探すのには不動産仲介業者側でも、通常より手間や労力がかかります。
『物件図面にはペット相談としか書いていないけど、交渉したら猫OKになった』『この物件は前に相談した時、猫OKにしてもらったな』など、営業マンが一歩踏み込んでみることで紹介物件が増えることが実際にあります。

担当営業マンとのコミュニケーションはとっても大切!
猫可の賃貸物件を探すコツ②|優先順位を明確にして、条件は広めに探す
なんとなくこんな感じの物件がいいな・・といった漠然としたイメージよりも、新居に求める優先順位や条件を前もって整理しておくことで希望にあう物件が見つかりやすくなります。
猫可の他に優先すべき条件は?
猫可という条件の他に、部屋の広さ・駅からの徒歩分数・築年数など様々な条件について優先順位をつけておくと迷ってしまったときに決断しやすいです。
またこれだけは譲れないというポイントも明確にしておきましょう。
条件を広めに設定する
絶対に譲れないポイント以外では、条件を広めに設定しておきましょう。
- 広めがいいから8帖以上 ⇒ 他の条件がよければ7帖でも検討できるか?
- 駅徒歩10分以内 ⇒ 平坦な道のりで12分だったら歩けるか?
- 古い物件は嫌だから築10年以内 ⇒ リフォーム、リノベーション物件があったらどうか?
特に猫可の物件を探す際は、条件は広めに設定しておくことが大切です。
猫可の賃貸物件を探すコツ③|物件情報サイトを使って物件の目星をつける
実際に不動産仲介会社へ行って物件紹介を受ける前に、物件検索サイトで自分でも物件を探しておく事をおすすめします。
内見希望の物件があればブックマークをしておく
探す中で気に入った物件や一度内見してみたい物件があれば、ブックマークをしておきましょう。
実際に不動産仲介会社へ行った際に、空きがあるのか、猫の飼育は出来るかなどすぐに確認が取れます。
また、どんな物件が好みなのか担当営業マンへ伝わりやすいので、それよりも良い物件がないか検索・紹介がしやすくなります。
該当物件数がどのくらいあるのか把握する
設定した条件でどのくらい物件数が出るのか調べておくことも大切です。
該当物件数が多すぎる場合は、どれを選ぶべきか迷いやすくなってしまうので、改めて優先順位を見て少し条件を狭めておくとよいでしょう。
反対に数件しか出ないというような場合は、条件を緩和させます。
自分で調べて数件しか物件が出ない場合、不動産仲介業者に依頼したところで条件を変えない限りぐっと物件が増えることはありません。
【まとめ】猫可の賃貸物件を探すコツ3選
元不動産屋である私の目線から猫可の賃貸物件を探すコツを3つご紹介しました。
- 2社以上の不動産仲介業者を比較すること
- 優先順位を明確にして、条件は広めに探す
- 物件情報サイトを使って物件の目星をつける

お部屋探しって新生活をあれこれ想像して、なんだかワクワクするにゃ~

一方で、物件探しや内見、契約など体力を消耗する作業でもあるんだにゃ
あまり無理はせず、引っ越しの希望日から余裕をもってお部屋探しをスタートさせてくださいね。
納得のいくお部屋で愛猫との新生活をスタートできますように!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。