繁忙期の部屋探しは準備が9割|即断即決するための完全ガイド【元賃貸営業が解説】

例年1月~3月は、入学・入社・転勤などに伴って部屋探しをする人がぐっと増える『繁忙期』という時期に入ります。

一般的な「繁忙期の部屋探しポイント」はよく見かけますが、実際に繁忙期の部屋探しを成功させるには、それだけでは足りません。

この記事では、繁忙期の部屋探しを成功させるために重要な“事前準備”について徹底解説していきます。

私が現場で体験した『繁忙期の失敗しがちな落とし穴』についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

なつ
なつ

元不動産屋として何度も繁忙期を対応してきた私の経験から、“実践で本当に役立つリアル” をわかりやすくお伝えします!

【大前提】繁忙期の部屋探しはスピードが命!

賃貸仲介の営業マンの「早くしないと物件がなくなっちゃいますよ」は、いわゆる常套句なのですが、1月~3月の繁忙期に関しては、本当に物件がなくなります。

私自身も営業マンとして繁忙期を何度も経験していますが、『内見に向かっている間になくなる』、『最後に悩んでいる間になくなる』、『申込書を書いている間になくなる』など、日常茶飯事でした。

仲介会社はもちろんこの事をわかっているので、繁忙期は他の時期と比べても、スピード感をもって部屋探しを行います。

ただし、繁忙期の部屋探しを成功させるためには、借りる側のお客さまにも同じようにスピード感をもって臨んでもらうことが必要なのです。

仲介営業マン
仲介営業マン

『繁忙期の部屋探しはスピードが命』です。頑張ってついてきてください!

繁忙期に“即決即断”するための事前準備5選

繁忙期の部屋探しは『迷っているとチャンスを失う』といっても大げさではありません。

入学や転勤での部屋探しの場合、遠方から部屋探しに来て、その日に決めて帰る人も多いです。

繁忙期中に部屋探しをするのであれば『即断即決』がとても大切です。

即断即決をするための、事前準備をしっかり行っておくことが、繁忙期の部屋探しを成功させる最も重要なポイントです。

仲介営業マン
仲介営業マン

引越しを検討し始めた時点でなるべく早く、準備に取り掛かってくださいね

準備①:希望条件と優先順位を明確にする

物件に求める希望条件と優先順位は、部屋探しをスタートする前に必ず明確にしておきます。

「詳しい条件は、物件を見ながら決めていきたい」という方もいるかもしれませんが、繁忙期にこの方法は避けましょう。

この探し方はいろいろな物件を見ていくうちに、どれも捨てられなくなり、迷走してしまいがちです。

そして、条件の優先順位をしっかり決めておくことは、数ある物件の中から、納得のいくお部屋を見つけるためにとても重要な事前準備です。

条件の優先順位の決め方については、以下の記事で【手順書】を公開していますので、そちらに沿って準備をしていきましょう。

部屋探しの優先順位の決め方|元不動産屋が「コツ」を教えます

準備②:物件検索サイトで気になる物件をピックアップ

希望条件と優先順位が明確になったら、次に物件検索サイトを使って、物件を探してみましょう。

繁忙期は物件の空室状況の変動が非常に激しいので、この段階で物件を決める意図ではなく、主に以下のことを目的としています。

  • 自分が決めた希望条件でどのくらいの物件数が出るのか把握する
  • 現時点で気になる物件をチェックしておくことで、仲介会社に行ったときに好みの共有がスムーズになる
  • 来店予約をする仲介会社のピックアップに繋がる

もしも、希望条件で物件検索をしたときに該当物件が少ないようであれば、決めた優先順位を参考に条件を緩和させましょう。

反対に、物件が多すぎるのならばもう少しこだわっても良いということなので、こちらも優先順位を参考に条件を見直してみましょう。

自分で物件検索サイトで調べた時の物件数』と、『同じ条件で仲介会社が業者用のサイトを使って探す物件数』には大差ありませんので、事前に自分の条件に対しての物件数は把握しておきましょう。

そして、万が一『即決できるほど好みにぴったりな物件』をピンポイントで見つけたという場合には、すぐに仲介会社へ問い合わせをして、空室状況と内見可否を調べてもらうようにしましょう。

その物件の希望度が高いことを伝えれば、すぐに対応してもらえるはずだよ!

“即行動”がおすすめ!物件検索はこちらから

準備③:“内見なし”での決定を視野に入れる

繁忙期の部屋探しを成功させるために、大きなポイントとなるのが『“内見なし”での決定を視野にいれる』ことです。

内見できない物件=『退去予定だけどまだ居住中』『退去直後』もしくは『完成前の新築物件』であることがほとんどです。

仮に“内見できる物件の中から決める”ことを条件にすると、このような物件をすべて候補から外すことになります。

繁忙期は部屋を探す人が多い一方で、退去する人も増えます。

また、繁忙期にあわせて賃貸の新築物件がたくさん募集に出ます。

“内見なし”での決定を視野に入れることで、これらの物件からも検討できるということになり、選択の幅がぐっと広がるのです。

仲介営業マン
仲介営業マン

まだ内見できない=しばらく入居できないということなので、引越し予定日が先の人には、空家賃の発生を防ぐメリットにもなりますよ。

繁忙期にでる”条件のいい物件”は、内見前の段階で必ず埋まるといっても過言ではないので、『内見出来るようになるまで待つ』という選択肢はないと考えましょう。

そうはいっても、『内見は必ずしたい』と考える方は、もちろんそれでも大丈夫です。

リスクをしっかり理解しておくことが大切なのです。

内見を必須とする場合には、見ないと決められない旨をはっきりと仲介会社の営業マンに伝えておきましょう。

“内見なし”での決定に不安がある方は、こちらの記事で『内見なしのメリット・デメリット』や『注意点』を詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

賃貸物件を“内見なし”で契約するのはあり?元不動産屋の目線で徹底解説!

準備④:“空家賃”の許容範囲を決めておく

繁忙期になるべく良い物件を見つけるために、実際の引越し予定日よりも数か月早いタイミングで部屋探しを始める方も多いです。

良い物件が見つかった場合、申込へと進むことになりますが、ここで問題となってくるのが“空家賃”の発生です。

多くの賃貸物件は申込をすると「〇月〇日頃までで入居日(賃料発生日)の設定をしてください」といったように期限が決められます。

一般的にその期間は10日~2週間程度であることが多いです。

そうして決まった入居日(賃料発生日)当日の引越しが難しい場合には、その日から実際の入居日までが“空家賃”となるのです。

“空家賃”発生の事例
部屋を決めた人
部屋を決めた人

早く探したおかげでいい物件が見つかったぞ!引越しは早くても3月中旬頃かな。

仲介営業マン
仲介営業マン

入居日(賃料発生日)は今日から2週間後の、2月1日までの間で設定が必要とのことです!

部屋を決めた人
部屋を決めた人

2月1日だと実際の引越し日まで、1か月半は“空家賃”になるのか・・。

繁忙期は『この空家賃をどこまで許容できるか』で、最後の決定を悩んでしまう方が多いです。

せっかくここまで準備をして良い物件が見つかったのに、空家賃は払えないから決められない、ということではもったいないので、この許容範囲は事前に決めておきましょう。

「空家賃は絶対NG」ということであれば、早めの部屋探しスタートはおすすめしないよ!

注目

繁忙期は早めの入居者確保のため、フリーレント(一定期間の家賃無料)がついた物件も増えてきます。

フリーレントがついた物件が見つかれば、早めに決めても空家賃の発生を防ぐことも出来るかもしれません。

準備⑤:賃貸仲介会社の選定と来店予約をする

実際に部屋探しを依頼する仲介会社の選定をします。

物件検索サイトなどに出ている物件の多くは、だいたいどの賃貸仲介業者でも取り扱いが可能です。

個人的には、『営業マンの対応について、口コミが良い会社』『どの物件でも仲介手数料の割引をしている会社』を選ぶのがおすすめです。

準備②で気になる物件がピックアップ出来ている場合は、その物件を掲載している仲介会社へ問い合わせを行うのも良いでしょう。

この時に、気になる物件の空室確認・内見可否とあわせて、同様の物件を紹介してもらえるようお願いするとスムーズですよ。

仲介営業マン
仲介営業マン

物件問い合わせの時点で、希望条件や優先順位がはっきりしているお客さんは、部屋探し上級者!

繁忙期の仲介会社は連日お客さまの対応で大忙しです。

特に週末などは直近の予約が取れない場合もありますので、早めに来店予約を入れておきましょう。

繁忙期だからこそ注意したい“失敗しがちな落とし穴”

ここまで、繁忙期に“即断即決”を行うための事前準備について、ご紹介してきました。

次の項では、私が賃貸仲介の営業マンをしていた経験から『繁忙期の“失敗しがちな落とし穴”』について、お伝えしていきます。

落とし穴①:大量の問い合わせ物件は控えて!

物件検索サイトで調べた物件は、仲介営業マンへ共有することでリアルタイムの空室状況を調べてもらうことが出来ます。

しかし繁忙期の大量の物件問い合わせは、仲介会社とお客さまどちらにとってもデメリットが大きいので控えましょう。

繰り返しとなりますが、繁忙期は物件の空室状況の変動が非常に激しいです。

そして、お客さんから送られてきた物件情報をひとつひとつ調べていくのには、多少の時間がかかります。

やっとすべての物件の空室状況をお客さんにお伝えできても、その物件もすぐになくなってしまう可能性が高く、数日検討している間に全部なくなっていた、なんてことも珍しくないのです。

これでは、仲介会社とお客さま双方にとって時間が無駄になってしまいますよね。

即決できそうなくらい良い物件が見つかった場合は、すぐに問い合わせをして、空室や内見可否の確認をしてもらってくださいね。

落とし穴②:物件がなくなった時の立ち直りが遅い

繁忙期は、『申込を検討している物件が直前でなくなってしまった』というケースが頻繁に起こります。

苦労して探した物件であれば、なおさらショックである気持ちはとても良くわかります。

しかし、ここでの立ち直りが遅いと、更にチャンスを逃してしまうかもしれません。

すぐに切り替えるのは難しいかも知れませんが、すでになくなっている物件と新しい物件を比べても仕方ありません。

「あの物件とは縁がなかった」「もっと良い物件があるだろう」とポジティブに切り替えられる人は、その後も良い物件に出会える可能性が高くなりますよ。

「あの物件がよかった・・」と、“なくなった物件の亡霊”に取りつかれてしまうお客さまは多いのです・・。

落とし穴③:内見の数が多すぎる

内見を希望する物件の数が多い場合、繁忙期には注意が必要です。

物件の内見をしたことがある方であれば分かるかもしれませんが、内見予約や鍵の手配→移動→実際の内見と、意外に時間がかかります。

最近では、仲介会社が時間をかけず内見できるシステムも増えてきてはいますが、それでも数が多いとその分移動には時間がかかります。

繁忙期に時間をかけることは大きなリスクとなりますので、内見する物件は厳選することをおすすめします。

注目

私にはまだ新入社員だった頃、お客さまに言われた通り、丸一日かけて10件以上の内見を回った結果、はじめの方にみた一番希望の物件が案の定なくなってしまい、お客さまに泣かれてしまった苦い経験があります・・。

それ以降、「繁忙期は内見中になくなることがあるくらい空室の変動が激しい」旨を必ずお話ししていました。

【まとめ】繁忙期の部屋探しは“準備”と“スピード”が成功のカギ

賃貸業界の繁忙期(1月~3月)は、物件の入れ替わりが一年で最も激しい時期です。

良い物件ほど『あっという間に埋まる』ということが日常的に起こります。

そんな激戦となる繁忙期の部屋探しを成功させるために、

  • 希望条件と優先順位を固めておく
  • 物件検索サイトを使う(物件数の相場を把握しておく)
  • “内見なし”も選択肢にする
  • 空家賃の許容ラインを決めておく
  • 仲介会社の選定と来店予約を済ませておく

この5つの準備を行ったうえで、部屋探しの当日には、“即断即決”を心掛けてみてくださいね。

繁忙期に部屋探しをする方で、仲介会社の選定や来店予約を先に行う人が多いですが、大切なのは事前に①~④の準備をしたうえで、仲介会社へ行くことです。

準備不足の人は出遅れたり、流されたりしながら、妥協に妥協を重ねて部屋を決めることになりかねないので、注意してくださいね!

みなさんが繁忙期に後悔のない部屋探しができることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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