不動産屋がカモにしやすい人の特徴5選|賃貸で損しないための対策

「この営業マンに任せて大丈夫かな…」
「知らないうちに損していないかな…」

部屋探しをしていると、こんな不安を感じることはありませんか?

実際、賃貸契約では知識の差によって、気づかないうちに数万円〜数十万円の差が出てしまうケースもあります。

もちろん、すべての不動産会社が問題ある対応をするわけではありません。

ただ、現場で働いていた経験から言うと、お客さんによって提案の仕方が変わる場面があるのも事実です。

この記事では、

  • 「カモ」にされやすい人の特徴
  • 実際によくある営業の手口
  • 不利な条件を避けるための具体的な行動

を、元不動産屋の視点でわかりやすく解説します。

「自分は大丈夫」と思っている方ほど、一度チェックしてみてください。

なつ
なつ

知識があるだけでも対策になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。

不動産屋で「カモ」にされるってどういうこと?

不動産屋で「カモにされる」とは、本来なら選ばなくてもよかった物件や条件で、半ば誘導されるかたちで契約してしまう状態のことです。

明確に騙されたりするわけではありませんが、結果として、「もっと良い選択肢があったのに・・」と後悔する人が多いのが実情です。

なぜ「カモ」が生まれるのか?

賃貸の仲介業者には、「決めたい物件」があります。

それは、

  • 自社管理物件
  • 成約すると手数料や成果が高い物件

など、不動産屋側の都合がいい物件です。

もちろん、すべての営業マンがそればかりを考えているわけではありません。

ただ、何も知らずに任せきりにすると「誘導しやすい人=カモ」になってしまうのも事実です。

カモにされやすい人に対して、不動産屋がよく使う3つの手口

① 今すぐ決めさせようとする強引な誘導

「この物件、今日中に決めないと他で決まりますよ」

「正直、この条件でこれ以上いい物件は出ないです」

こうした言葉で、強引に即決に持ち込もうとするのは、典型パターンのひとつです。

確かに、いい物件を逃さないために即決が必要な場面もありますが、それは物件に納得がいっていることが大前提です。

「強引に急かされている」と感じた時点で、一度冷静になることが大切です。


② 希望条件を否定して選択肢を狭めてくる

「この条件では物件が見つからないです」

「これを希望する人はなかなか決まらないですよ」

といったように、こちらが伝えた条件や希望を否定してくるケースも注意が必要です。

本当に難しい条件である場合もありますが、一方で

  • 営業側が扱いやすい物件に寄せたい
  • 別の決めたい物件がある

などという意図があり、最初から選択肢を狭められている可能性もあります。


③ 不要な付帯サービスやオプションに加入させる

賃貸物件の初期費用には『室内消毒』『抗菌・防虫サービス』『24時間サポート』といった付帯サービスが存在します。

これらの費用は物件によって必須である場合と任意である場合があります。

これらの必須でない付帯サービスやオプションを、

「ほとんどの方が加入してますよ」

「入らないと入居中に困りますよ」

といったかたちで強く勧められるのも、よくあるパターンです。

内容をよく理解しないまま加入してしまうと、「初期費用が思ったより高くなっていた」という結果に繋がってしまいがちです。

「初期費用全体が高くならないようにしたい」

「余計な費用を抑えたい」

という場合は、こちらの記事で賃貸の初期費用を抑える交渉ポイントを詳しく解説しています。

👉 初期費用の交渉、いつ言う?|成功率が上がる“項目”と“タイミング”

賃貸の初期費用交渉はいつ?申込前・申込後のタイミングと成功しやすい項目を元不動産屋が解説

不動産屋に騙されたと感じる人が多い理由

「なんとなく違和感はあったけど、そのまま契約してしまった・・」
「あとから調べたら、もっと良い条件の物件があった・・」

賃貸の部屋探しでは、このように「騙されたかも」と感じるケースは少なくありません。

もちろん、すべての不動産会社に問題があるわけではありませんが、知識や判断材料が少ないまま進めてしまうと、不利な条件に気づけないまま契約してしまうこともあります。

ここでは、実際によくある「騙された」と感じやすいパターンを3つ紹介します。

① 想定より初期費用が高かった

✔️よくあるケース

  • 認識していなかったオプションや付帯費用が付いている
  • 内訳を細かく確認しないまま契約
  • 後から「こんなに高かった?」と感じる

✔️なぜ起こるのか

  • 予算の上限を決めないまま部屋探しを進めてしまう
  • 不要なオプションや付帯費用に気づかない
  • 総額だけで判断してしまう

✔️ポイント

初期費用は見積もりで確認のうえ、不明な費用は必ず確認を

② 契約を強引に急かされた

✔️よくあるケース

  • 「今日中に決めないと埋まります」と言われる
  • 他の物件を見せてもらえない
  • 考える時間を与えられない

✔️なぜ起こるのか

  • 早く契約してもらうほど営業側のメリットが大きい
  • 他の不動産会社と比較される前に決めてもらいたい

✔️ポイント

急かされても、焦って決めるのではなく、“納得して”決める意識を持つことが大切

③ 他にもっと良い物件があったと後から気づいた

✔️よくあるケース

  • 「もっと比較すればよかった」と後悔する
  • 契約後にポータルサイトで似た条件の物件を見つける

✔️なぜ起こるのか

  • 1社だけで決めてしまった
  • 自分で物件を調べていなかった
  • 選択肢を十分に見ていない

✔️ポイント

後悔しにくい部屋探しのコツは、部屋探しの『軸』をしっかり決めておくこと

👉 “迷わない人”がやっている|『部屋探しの軸』の作り方

こうしたトラブルは、これから紹介する「カモにされやすい人の共通点」に当てはまる場合に起きやすくなります。

部屋探しで不動産屋の「カモ」にされやすい人の共通点5つ【よくあるケース・営業の本音・対策付き】

不動産屋で「カモにされてしまう人」には、いくつか共通点があります。

単に「経験が少ないから」というだけではなく、部屋探しの進め方や考え方によって、誰でも不利な条件で契約してしまう可能性があるのが実際のところです。

この記事では、カモにされやすい人の特徴に加えて

  • 実際によくあるケース
  • 営業マン側の本音
  • 不利な条件を避けるための対策

をセットで解説していきます。

もし1つでも当てはまるものがあれば、少し注意が必要です。

賃貸の部屋探しで後悔しないために、ぜひチェックしてみてください。

① 不動産会社を1社だけで決めてしまう人

「他の不動産会社とも比較しているかどうか」は、仲介会社にとって非常に重要なポイントです。

なぜなら、自分の会社で物件を決めてもらえなければ、どれだけ物件を紹介しても売上は0円だからです。

他社とも比較していると分かれば、「まずは自社で決めてもらおう」と、なるべく希望条件に合う物件を紹介しようとする営業マンは多いでしょう。

一方で、自分の仲介会社にしか依頼していないことが分かると、営業マンによっては「自分にとってメリットのある物件を優先しよう」という対応になってしまう可能性もあります。

✔️よくあるケース

  • 「この物件が一番条件に合っています」と強く勧められる
  • 「これ以上いい物件はなかなか出ません」と決定を急かされる

⇒ 実際は、まだ紹介されていない条件の良い物件があるケースも。

✔️ 営業マン側の本音

『このお客さまは他社と比較していない=決めてもらいやすい』

契約したい物件を優先しやすく、結果的に“最適ではない物件を”提案されることも。

✔️ どうすれば防げるか?

  • 不動産会社は最低2社以上で比較する
  • 事前にポータルサイトで相場や物件を確認する
  • 他社でも探している(比較している)ことを最初に伝えておく

② 賃貸の希望条件が曖昧なまま部屋探しをしている人

希望条件があまり定まっておらず曖昧な人は、営業マンが「決めたい物件」に誘導されやすくなります。

条件が曖昧な場合、仲介会社からはさまざまな提案がされますが、営業マン側に「この物件を決めたい」という意図があると、その物件に合うように条件をすり替えられてしまうこともあります。

✔️よくあるケース

  • 「駅から少し遠いですが、この物件どうですか?」
  • 「築年数は希望よりも古いですが、安いですよ」

希望から外れた物件ばかり紹介されるおそれも。

✔️ 営業マン側の本音

『条件が曖昧=どの物件でも納得してもらいやすい』

契約したい物件へ誘導されやすく、優先順位が低い物件を妥協して契約することになりやすい。

✔️ どうすれば防げるか?

  • 希望条件は事前に決めておく
  • 希望条件に優先順位をつけておく

⇒ 優先順位がはっきりしていることで、営業マンからの提案の質が高くなります。

👉 “迷わない”部屋探しのために|条件の優先順位の決め方

家選び・部屋探しの条件に迷ったら|後悔しない部屋探しの優先順位の決め方【元不動産屋が解説】

③ 賃貸の希望条件を広げすぎてしまっている人

希望条件の幅が広すぎる人も、②と同じく、営業マンが決めたい物件に誘導されやすくなります。

条件を広げすぎると、該当する物件数が多すぎて選びきれない状態になることがあります。

その結果、「営業マンが決めたい物件だけ」をまとめて紹介される可能性があるのです。

物件数がある程度そろっていると、たとえ偏った提案だったとしても、「こんなに出してくれたから大丈夫そう」と納得してしまう人は少なくありません。

なつ
なつ

いい営業マンは、条件の幅が広い場合はまず優先順位を一緒に整理しながら物件を提案してくれますよ。

✔️よくあるケース

  • 条件を広げた結果、該当物件が一気に増える
  • いくつか物件提案され、そのまま内見物件を選ぶ流れに

⇒ 結果的に、なんとなくで選んだ物件で契約して後悔しやすい

実際によくある後悔としては・・

「もっと駅近の物件を選んでおけばよかった・・」

「このエリアじゃなくてもよかった・・」

「家賃は妥協せずに探せばよかった・・」 など

✔️ 営業マン側の本音

『選択肢が多い=どの物件でも納得してもらいやすい』

⇒ 提案物件の中から選んでもらえばOKという状態になり、優先順位が低い物件でも契約につながりやすい。

✔️ どうすれば防げるか?

  • 希望条件は事前に決めておく
  • 希望条件に優先順位をつけておく

⇒ 優先順位まではっきりさせておくことで、“なんとなく決める”状態を防ぐことができます。

④ 賃貸の初期費用や家賃相場をよく知らない人

探しているエリアの家賃相場や、敷金・礼金の相場をまったく知らない人は要注意です。

たとえば、紹介された物件の家賃が相場より高くても、「このくらいが普通ですよ」と言われると、そのまま鵜呑みにしてしまいますよね。

また、事前に調べていれば多くの物件が礼金0〜1か月であると分かるエリアでも、相場を知らなければ、礼金2か月の物件ばかり紹介されても疑問に思えません。

家賃相場や敷金・礼金の金額は、地域によって大きく異なります。

必ず事前に調べてから部屋探しを進めるようにしましょう。

なつ
なつ

進学・転勤・結婚などで遠方に引っ越す場合は、土地勘がない分、特に注意が必要です!

✔️よくあるケース

  • 初期費用は合計金額だけ見て判断してしまう
  • 見積もりの内訳を細かく確認しない
  • 「これくらいが普通かな」と思い、そのまま進めてしまう

⇒ 気づかないうちに、相場より高い費用を払っているケースも。

✔️ 営業マン側の本音

『総額で納得しているのであれば、そのまま進められるだろう』

⇒ 細かい内訳まで積極的に説明されず、付帯費用やオプションがいつの間にか追加されていることも。

✔️ どうすれば防げるか?

  • 初期費用は必ず内訳まで確認する
  • 不明な項目はその場で質問する
  • 家賃・初期費用の相場を事前に調べておく

⇒ 内訳を確認するだけでも、不要な費用の支払いを防げる可能性があります。

⑤ 不動産屋の営業トークを断れない人

仲介会社の営業マンの中には、物件を決めてもらうために、強引な営業トークを使ってくる人もいます。

少しでも納得できていない点がある場合は、自分の意思をはっきり伝えることが大切です。

✔️よくあるケース

  • 「今すぐ申し込まないと、絶対になくなりますよ」
  • 「人気物件なので、このくらいの金額は普通です」
  • 「この費用は、みなさん支払っています」

断れずに、言われた条件や費用に最終的に納得してしまう

✔️ 営業マン側の本音

『押せば決めてくれそうなお客さま』

多少強めに提案しても受け入れてもらいやすいと、不要な条件や費用でも契約につながりやすい。

✔️ どうすれば防げるか?

  • その場で即決せず、一度持ち帰って検討する
  • 「一度検討します」とはっきり伝える
  • 納得できない費用や条件は遠慮せずに断る

⇒ 不安な時は、その場で話を進めないようにするだけでも、不利な契約を防げる可能性があります。

部屋探しで「カモ」にされないための具体的な行動ステップ

不動産仲介会社へ行って部屋探しをする際は、『事前準備』ができているかどうかで結果が大きく変わります。

ここで紹介する3つの準備をしておくだけでも、賃貸営業マンからの強引な誘導や、不要な提案を受けにくくなります。

「よく分からないまま任せてしまう状態」を避けることが、不動産屋にカモにされないための最大のポイントです。

① 希望条件と優先順位を明確に決める

不動産会社へ行ってから条件や優先順位を決めるのではなく、あらかじめ自分の中で整理しておくことで、不利になるような誘導を防ぐことができます。

希望条件や優先順位が曖昧なままだと、

  • 決めたい物件へ誘導される
  • 妥協点を勝手に決められる

といった営業マン主導の部屋探しになりがちです。

一方で、「これは譲れない」「これは妥協できる」が明確になっていれば、営業トークに振り回されにくくなり、結果的に満足度の高い物件に出会いやすくなります。

後悔しない部屋探しをするためにも、最も重要な事前準備といえるでしょう。

以下の記事で“手順書”を公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。

👉 “迷わない”部屋探しのために|条件の優先順位の決め方

家選び・部屋探しの条件に迷ったら|後悔しない部屋探しの優先順位の決め方【元不動産屋が解説】

② 物件検索サイトで「物件数」を確認する

自分の希望条件だと、どのくらいの物件が該当するのかを事前に調べておくことは非常に大切です。

該当物件が極端に少ない場合、その条件自体が現実的でない可能性があります。

その場合は、優先順位を見直しながら、条件の幅を少しずつ広げていきましょう。

そこからさらに、好みに近い物件をいくつかピックアップしておけると理想ですが、「物件数の相場感」を知っているだけでも、「この条件では他にありません」といった営業トークに流されにくくなります。

③ 不動産会社は必ず2社以上を比較する

本来、賃貸物件は「どの仲介会社に行くか」で大きく変わるものではありません。

多くの賃貸物件は共通のデータベースに掲載されているため、どの不動産会社でも紹介できる物件自体は、ほぼ同じです。

それにもかかわらず、仲介会社によって

  • 紹介される物件
  • 提案の仕方
  • 初期費用

が、大きく異なることは珍しくありません。

これは、不動産営業マンが自分にとって都合のいい物件を優先して提案しているケースがあるためです。

詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

👉 賃貸仲介の仕組みと広告料の裏事情|なぜ不動産営業マンは特定の物件を勧めてくるのか?

なぜ不動産営業マンは特定の物件を勧めてくるのか?|賃貸仲介の仕組みと広告料の裏事情【元不動産屋が解説】

1社しか行かないと、その提案が「普通なのか」「偏っているのか」を判断する材料がなく、結果的にカモにされやすい状態になります。

物件検索サイトで希望に近い物件を2~3件見つけ、それぞれを掲載している仲介会社へ来店予約をする、という方法も有効です。

比較をすることで、営業マンの本音やスタンスが見えてくることも多いですよ。

【まとめ】不動産屋を味方につけるために、最低限知っておきたいこと

部屋探しで不動産屋の「カモ」にされてしまうかどうかは、知識の多さよりも、どれだけ事前に準備しているかでほぼ決まります。

賃貸物件は、どの仲介会社に行っても紹介できる物件自体はほぼ同じです。

それでも、紹介される物件や提案内容、初期費用に差が出るのは、営業マン側の都合やスタンスが影響していることがあるからです。

だからこそ、

  • 希望条件と優先順位を整理しておく
  • 物件数を把握しておく
  • 仲介会社を比較する前提で動く

この3つを意識するだけでも、不利な誘導や不要な提案を受けにくくなります。

そして、物件の良し悪しを正しく判断するためには“部屋探しの軸”をしっかり持っておくことも重要です。

“部屋探しの軸がないと失敗しやすい理由”や、“部屋探しの軸をつくるためにやるべきこと”については、以下の記事で詳しく解説しています。

👉 “迷わない人”がやっている|『部屋探しの軸』の作り方

部屋探しは「軸」で決まる|迷わず即決するための6つの準備【元不動産屋が解説】

不動産屋は決して「悪者」ではありません。

ただし、何も考えずに任せきってしまうと、相手のペースで話が進んでしまうのも事実です。

主導権を持って部屋探しをすれば、不動産屋はとても心強い味方になります。

後悔しない部屋探しのために、“自分で選ぶ”姿勢を忘れないようにしましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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