「部屋を探したいけど不動産屋のカモにされたくない」
「自分がカモにされていないか不安」
そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
賃貸の部屋探しで、営業マンに上手く乗せられたり、強引に契約させられたりする経験談はネットでもよく見かけますよね。
この記事では、元不動産屋の視点から
- 不動産屋で「カモ」にされるとは、どういうことなのか?
- 「カモ」にされる人の特徴
- 「カモ」にされないための具体的な回避策
をわかりやすく解説していきます。

知識があるだけでも対策になりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
不動産屋で「カモ」にされるってどういうこと?
不動産屋で「カモにされる」とは、本来なら選ばなくてもよかった物件や条件で、半ば誘導されるかたちで契約してしまう状態のことです。
明確に騙されたりするわけではありませんが、結果として、「もっと良い選択肢があったのに・・」と後悔する人が多いのが実情です。
なぜ「カモ」が生まれるのか?
賃貸の仲介業者には、「決めたい物件」があります。
それは、
- 自社管理物件
- 成約すると手数料や成果が高い物件
など、不動産屋側の都合がいい物件です。
もちろん、すべての営業マンがそればかりを考えているわけではありません。
ただ、何も知らずに任せきりにすると「誘導しやすい人=カモ」になってしまうのも事実です。
カモにされやすい人に対して、不動産屋がよく使う3つの手口
① 今すぐ決めさせようとする強引な誘導
「この物件、今日中に決めないと他で決まりますよ」
「正直、この条件でこれ以上いい物件は出ないです」
こうした言葉で、強引に即決に持ち込もうとするのは、典型パターンのひとつです。
確かに、いい物件を逃さないために即決が必要な場面もありますが、それは物件に納得がいっていることが大前提です。
「強引に急かされている」と感じた時点で、一度冷静になることが大切です。
② 希望条件を否定して選択肢を狭めてくる
「この条件では物件が見つからないです」
「これを希望する人はなかなか決まらないですよ」
といったように、こちらが伝えた条件や希望を否定してくるケースも注意が必要です。
本当に難しい条件である場合もありますが、一方で
- 営業側が扱いやすい物件に寄せたい
- 別の決めたい物件がある
などという意図があり、最初から選択肢を狭められている可能性もあります。
③ 不要な付帯サービスやオプションに加入させる
賃貸物件の初期費用には『室内消毒』『抗菌・防虫サービス』『24時間サポート』といった付帯サービスが存在します。
これらの費用は物件によって必須である場合と任意である場合があります。
これらの必須でない付帯サービスやオプションを、
「ほとんどの方が加入してますよ」
「入らないと入居中に困りますよ」
といったかたちで強く勧められるのも、よくあるパターンです。
内容をよく理解しないまま加入してしまうと、「初期費用が思ったより高くなっていた」という結果に繋がってしまいがちです。
「初期費用全体が高くならないようにしたい」
「余計な費用を抑えたい」
という場合は、こちらの記事で賃貸の初期費用を抑える交渉ポイントを詳しく解説しています。
👉 賃貸の初期費用を交渉して安くする方法やタイミングはこちらから
部屋探しで不動産屋の「カモ」にされやすい人の共通点5つ
不動産屋で『カモにされてしまう人』には、いくつか共通点があります。
「経験が少ないから」という理由だけではなく、部屋探しの進め方や考え方次第で、誰でもカモにされてしまう可能性があるのです。
これから紹介する5つの共通点のうち、もし1つでも当てはまるものがあれば要注意。
賃貸の部屋探しで後悔しないために、ぜひチェックしてみてください。
① 不動産会社を1社だけで決めてしまう人
「他の不動産会社とも比較しているかどうか」は、仲介会社にとって非常に重要なポイントです。
なぜなら、自分の会社で物件を決めてもらえなければ、どれだけ物件を紹介しても売上は0円だからです。
他社とも比較していると分かれば、「まずは自社で決めてもらおう」と、なるべく希望条件に合う物件を紹介しようとする営業マンは多いでしょう。
一方で、自分の仲介会社にしか依頼していないことが分かると、営業マンによっては「自分にとってメリットのある物件を優先しよう」という対応になってしまう可能性もあります。
② 賃貸の希望条件が曖昧なまま部屋探しをしている人
希望条件があまり定まっておらず曖昧な人は、営業マンが「決めたい物件」に誘導されやすくなります。
条件が曖昧な場合、仲介会社からはさまざまな提案がされますが、営業マン側に「この物件を決めたい」という意図があると、その物件に合うように条件をすり替えられてしまうこともあります。
③ 賃貸の希望条件を広げすぎてしまっている人
希望条件の幅が広すぎる人も、②と同じく、営業マンが決めたい物件に誘導されやすくなります。
条件を広げすぎると、該当する物件数が多すぎて選びきれない状態になることがあります。
その結果、「営業マンが決めたい物件だけ」をまとめて紹介される可能性があるのです。
物件数がある程度そろっていると、たとえ偏った提案だったとしても、「こんなに出してくれたから大丈夫そう」と納得してしまう人は少なくありません。

いい営業マンは、条件の幅が広い場合でも、優先順位を一緒に整理しながら物件を提案してくれますよ。
④ 賃貸の初期費用や家賃相場をよく知らない人
探しているエリアの家賃相場や、敷金・礼金の相場をまったく知らない人は要注意です。
たとえば、紹介された物件の家賃が相場より高くても、「このくらいが普通ですよ」と言われると、そのまま鵜呑みにしてしまいますよね。
また、事前に調べていれば多くの物件が礼金0〜1か月であると分かるエリアでも、相場を知らなければ、礼金2か月の物件ばかり紹介されても疑問に思えません。
家賃相場や敷金・礼金の金額は、地域によって大きく異なります。
必ず事前に調べてから部屋探しを進めるようにしましょう。

進学・転勤・結婚などで遠方に引っ越す場合は、土地勘がない分、特に注意が必要です!
⑤ 不動産屋の営業トークを断れない人
仲介会社の営業マンの中には、物件を決めてもらうために、強引な営業トークを使ってくる人もいます。
- 「今すぐ申し込まないと、絶対になくなりますよ」
- 「人気物件なので、このくらいの金額は普通です」
- 「この費用は、みなさんにお支払いいただいています」
少しでも納得できていない点がある場合は、こうした営業トークに流されず、自分の意思をはっきり伝えることが大切です。
部屋探しで「カモ」にされないための具体的な回避法
不動産仲介会社へ行って部屋探しをする際は、『事前準備』ができているかどうかで結果が大きく変わります。
ここで紹介する3つの準備をしておくだけでも、賃貸営業マンからの強引な誘導や、不要な提案を受けにくくなります。
「よく分からないまま任せてしまう状態」を避けることが、不動産屋にカモにされないための最大のポイントです。
① 希望条件と優先順位を事前に整理しておく
不動産会社へ行ってから条件や優先順位を決めるのではなく、あらかじめ自分の中で整理しておくことで、不利になるような誘導を防ぐことができます。
希望条件や優先順位が曖昧なままだと、
- 決めたい物件へ誘導される
- 妥協点を勝手に決められる
といった営業マン主導の部屋探しになりがちです。
一方で、「これは譲れない」「これは妥協できる」が明確になっていれば、営業トークに振り回されにくくなり、結果的に満足度の高い物件に出会いやすくなります。
後悔しない部屋探しをするためにも、最も重要な事前準備といえるでしょう。
② 物件検索サイトで「希望条件に合う物件数」を把握しておく
自分の希望条件だと、どのくらいの物件が該当するのかを事前に調べておくことは非常に大切です。
該当物件が極端に少ない場合、その条件自体が現実的でない可能性があります。
その場合は、優先順位を見直しながら、条件の幅を少しずつ広げていきましょう。
そこからさらに、好みに近い物件をいくつかピックアップしておけると理想ですが、「物件数の相場感」を知っているだけでも、「この条件では他にありません」といった営業トークに流されにくくなります。
③ 不動産会社は必ず2社以上を比較する
本来、賃貸物件は「どの仲介会社に行くか」で大きく変わるものではありません。
多くの賃貸物件は共通のデータベースに掲載されているため、どの不動産会社でも紹介できる物件自体は、ほぼ同じです。
それにもかかわらず、仲介会社によって
- 紹介される物件
- 提案の仕方
- 初期費用
が、大きく異なることは珍しくありません。
これは、不動産営業マンが自分にとって都合のいい物件を優先して提案しているケースがあるためです。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。
👉 なぜ不動産営業マンは特定の物件を勧めてくるのか?
1社しか行かないと、その提案が「普通なのか」「偏っているのか」を判断する材料がなく、結果的にカモにされやすい状態になります。
物件検索サイトで希望に近い物件を2~3件見つけ、それぞれを掲載している仲介会社へ来店予約をする、という方法も有効です。
比較をすることで、営業マンの本音やスタンスが見えてくることも多いですよ。
【まとめ】不動産屋を味方につけるために、最低限知っておきたいこと
部屋探しで不動産屋の「カモ」にされてしまうかどうかは、知識の多さよりも、どれだけ事前に準備しているかでほぼ決まります。
賃貸物件は、どの仲介会社に行っても紹介できる物件自体はほぼ同じです。
それでも、紹介される物件や提案内容、初期費用に差が出るのは、営業マン側の都合やスタンスが影響していることがあるからです。
だからこそ、
- 希望条件と優先順位を整理しておく
- 物件数を把握しておく
- 仲介会社を比較する前提で動く
この3つを意識するだけでも、不利な誘導や不要な提案を受けにくくなります。
不動産屋は決して「悪者」ではありません。
ただし、何も考えずに任せきってしまうと、相手のペースで話が進んでしまうのも事実です。
主導権を持って部屋探しをすれば、不動産屋は心強い味方になります。
後悔しない部屋探しのために、「選ばされる」のではなく、「自分で選ぶ」姿勢を忘れないようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

