繁忙期(1月〜3月)の部屋探しは、普段よりもスピード感が求められます。
とはいえ焦って探すほど、
・条件に合わない部屋を選んでしまった
・契約内容を理解せずトラブルになった
という後悔も増えがちです・・。
この記事では、元賃貸仲介の営業マンであった経験をもとに、「事前準備 → 内見 → 申込 → 契約 → 引越し準備」までの全チェックリストをまとめました。
👉 内見当日、ここだけは必ず確認!
繁忙期の内見は時間が限られがちで、現地での見落としがよく起こります。
そこで、内見中にそのまま使える『賃貸内見チェックリスト(PDF)』を用意しました。
内見当日は、 間取り図面では確認できないことを中心に確認しましょう。
また、事前準備から申込・契約・引越し準備までをまとめた「全チェックリストPDF」も用意しています。
競争が激しくなる繁忙期で、後悔しない部屋探しができるよう、ぜひこの記事を活用してくださいね。

PDF版はスマホに保存しておけば、部屋探し当日の確認にも使えますよ。
【事前準備】繁忙期の部屋探しで最初にやるべき5項目
- 希望条件と優先順位を明確にする
- 物件検索サイトで気になる物件をピックアップ
- “内見なし”での決定を視野に入れる
- “空家賃”の許容範囲を決めておく
- 賃貸仲介会社の選定と来店予約をする
繁忙期の部屋探しを成功させるためには、この【事前準備】が最も重要です。
これさえしっかり出来ていれば、あとは【事前準備】で行ったことをもとに、いい物件を選んでいくだけです。
👉①~⑤の詳しいやり方について、以下の記事でまとめていますので、あわせてチェックしてくださいね。
【内見編】内見できる物件・できない物件、それぞれのチェックリスト
※ 内見時の確認には、こちらのチェックリストPDFを使うと便利です。
【事前準備】のチェックリストが終わった後は、選定した不動産仲介業者から物件紹介を受けたり、内見の予約に進むことになります。
次に【内見編】となりますが、“内見なし”での決定を許容している人にとっては、周辺環境や外観のみの確認となります。
ここでは、“内見できる物件”と“内見できない物件”それぞれのチェックリストをご紹介していきます。
“内見できる物件”用チェックリスト
内見では、『間取り図面では確認ができないこと』を中心にチェックしていきます。
- 共用エレベーターや廊下の雰囲気
- 眺望
- 日当たり
- 室内の梁(はり) ※ 持っている家具の配置ができるか
- 電源・コンセントの位置
- 電波状況
- 防音面
- 冷蔵庫・洗濯機置き場のサイズ
- カーテン用の採寸
“内見できない物件”用チェックリスト
退去前物件や新築物件など、まだ“内見ができない”物件であっても、なるべく現地へ行って確認を行いましょう。
- 物件の外観
- 周辺環境・物件周りの雰囲気
- バルコニー側の前面道路の広さ
- バルコニー側の建物の高さ
- ゴミ捨て場の状況(※見れれば)
間取り図の方位と照らし合わせれば、物件のバルコニーがどこを向いているのか、実際に確認が出来ます。
そして『バルコニーの前面道路の広さ』と『バルコニー側の建物の高さ』で、部屋の日当たりがある程度予想できるでしょう。
また、ゴミ捨て場の状況を見ることが出来れば、マンションの管理がどの程度行き届いているのか、ひとつの判断材料になります。
【申込編】申込時に確認しておくべき7項目
いい物件が見つかった場合、繁忙期には即断即決が成功のカギとなります。
ここまでのチェック項目をこなしていれば、内見後の物件決定もスムーズにできるはずです。
ここでは、物件を申込む際のチェック項目を7つご紹介していきます。
- 交渉ごとがある場合は、仲介担当者へその旨が伝わっているか
- 室内の採寸は済んでいるか(必要な場合)
- 連帯保証人を立てる場合、相手方へお願いしてあるか
- 申込金は必要ないか
- 契約金の見積もりはいくらか、いつ頃までに支払いが必要か
- 審査時・契約時にそれぞれ必要な書類は何か
- 契約日はいつ頃になるか
家賃交渉や賃料発生日の延長など、交渉ごとがある場合には、必ず申込のタイミングで仲介営業マンへ改めて交渉を依頼します。
交渉結果をはじめ、見積もりや必要書類など、内容によってはすぐに回答が難しいこともありますが、その場合はわかり次第、連絡をもらえるようお願いしましょう。
また、必要書類や契約金関係はトラブルになりやすいので、申込時にしっかり確認を取っておくことが必要です。
トラブルなりやすい事例
- 日を改めて採寸に行くつもりが、鍵交換が終わっていて入居日まで入室不可と言われた
- 入居者全員分の住民票や、連帯保証人の印鑑登録証明書など、“取得に時間がかかる書類”があることを直前に言われた
- 見積もりを取得しておらず、届いた請求書が募集図面に記載されているものより高かった
- 契約金の入金日が近々で振り込めない など
『申込時に確認しておくべき7項目』は、通常仲介会社側から案内があるものです。
しかし繁忙期は対応するお客さまの数がとても多く、説明が漏れることも考えられますので、「説明を受けたか」しっかりチェックしておきましょう。
【契約編】トラブル防止のために確認すべき5つのポイント
賃貸物件の契約で行う事は、以下の3つです。
- 契約金の支払い(事前振込であることが多い)
- 賃貸借契約書の読み合わせ
- 重要事項説明書の読み合わせ
賃貸借契約は対面での説明、重要事項説明は対面の他にオンラインツールを使って行うIT重説という方法も選べます。
どちらも賃貸借契約に関する大切な事項が記載されていますので、説明を受け、疑問に思うことは必ず質問しましょう。
ここでは、【重要事項説明で必ずチェックしておいてほしいポイント】をお伝えします。
- 造成宅地防災区域/土砂災害警戒区域/津波災害区域などのハザード情報
- 石綿(アスベスト)使用調査
- 耐震診断の内容
- 更新料・更新事務手数料の内容
- 特約事項の内容
重要事項説明書は契約前の判断資料となります。
宅地建物取引士から物件概要や重要事項について説明を受けることで、借主が誤った判断で契約することを防止する役割があります。
よって重要事項説明書の内容は、特に慎重にチェックする必要があるのです。
申込・契約まわりはトラブルが起きやすいため、当日はPDFのチェックリストも活用しながら、ひとつずつ確認を行ってくださいね。
造成宅地防災区域/土砂災害警戒区域/津波災害区域などのハザード情報
それぞれの区域について『区域内か否か』が記載されています。
災害リスクにかかわる部分ですので、特に“区域内”の場合は、ハザードマップを確認して内容をしっかり把握しておきましょう。
石綿(アスベスト)使用調査
築年数が古い建物に使用されている可能性があります。
“使用あり”の場合も、通常の生活で危険性は低いケースがほとんどですが、知っておくと安心です。
耐震診断の内容
1981年(昭和56年)6月1日より前に建築された建物は、旧耐震基準で建てられています。
極端に構造が弱いわけではありませんが、新耐震基準の物件と比べるとリスクは高くなりますので、古い物件を検討する場合には注意しておきましょう。
更新料・更新事務手数料の内容
更新料・更新事務手数料とは、契約期間満了時に支払いが必要となるお金です。
更新料や更新事務手数料の発生自体がない物件もあります。
一般的なのは、
- 更新料なら1か月~1.5か月程度
- 更新事務手数料なら0.5か月程度、もしくは数万円
ですが、上限に決まりはないのでしっかりチェックしておきましょう。
特約事項
重要事項説明書の特約事項には、『特別に説明が必要な事項』や『個別に取り決めるルール』が記載されています。
注意すべき特約事項の内容例:
- 短期解約違約金の内容
- 事故物件などの忌避事項の有無
- 特記すべき近隣施設(火葬場や暴力団事務所など)の内容
- ペット飼育や楽器演奏に関する内容
- マンションの大規模修繕予定に関する内容 など
特約事項には入居予定者に大きく関わる、重要な内容が記載されていることが多いです。
しっかり理解しておかないと不利になる内容もありますので、注意しておきましょう。
【引越し準備】繁忙期用の引越しToDoリスト
賃貸の契約が終われば、いよいよ本格的な引越し準備に取りかかります。
- 現在の住まいの管理会社へ退去連絡(賃貸の場合)
- 引越し日を決める
- 引越し業者を決める(一括見積)
- 転出届を出す
- 電気・ガス・水道の移転・開通手続き
賃貸の場合の退去連絡は、引越し日が決まり次第、家賃が重複しないよう早めに済ませておきましょう。
【一括見積】引越し業者は必ず比較しよう
引越し料金は、どこの業者を使うかによって金額に差がでるため、必ず比較検討を行いましょう。
また、賃貸の繁忙期の期間は引越し業者にとってもハイシーズンとなります。
週末には特に予約が取りにくくなりますので、複数の業者の見積もりを取って、希望の日程で引越しが出来る業者を探すことが大切です。
電気・ガスは引越しのタイミングで見直しがおすすめ
電気・ガス・水道の開通手続きを済ませましょう。
ガスについては、当日立ち合いが必要となるケースもあるため、早めに予約を取っておくと安心です。
また電気とガスについては、引越しのタイミングで見直しを行うと、節約に繋がるケースが多いため、比較サイトを通して、申込をするのがおすすめです。
引越し時の電気・ガスの見直しで節約をしよう
【まとめ】繁忙期は“準備とチェック”が成功のカギ
繁忙期の部屋探しにはスピードが必要ですが、焦らずひとつづつチェックを進めていきましょう。
この記事でご紹介した、
- 事前準備の5項目
- 内見時チェックリスト
- 申込時の7つの確認
- 契約時に重要事項説明で見るべき5項目
- 引越し準備のTodo
これらをしっかりおさえて、繁忙期でも“後悔しない部屋探し”をしてくださいね。
そして、チェック項目を押さえるだけでなく、繁忙期の特徴や考え方、対策を知っておくことも失敗しないためのポイントになります。
繁忙期の部屋探しを全体像から整理したまとめ記事を公開していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
👉 賃貸の繁忙期でも失敗しない部屋探し|時期・注意点・向いている人を元不動産屋が解説
この記事でご紹介した全チェックリストをPDFにまとめています。
保存して、ぜひ繁忙期の部屋探しに役立てていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

